ダイビング 自動車保険比較 ものくろーむりべりおん 朱・2 忍者ブログ
| Admin | Write | Comment |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

幼少期編・第2話

そろそろ完全捏造のターンになりつつあります。
本編はもちろん大好きですが、せめて妄想の中ではturn25のスザクの涙を阻止したいんです。


 




うつむいたままのスザクの目線の先に、黒い影が近づいてきた。

「スザク…」

今、一番聞きたくて、一番聞きたくない声。
スザクは決して顔を上げようとせずに応えた。
「…どうしたんだよ、ルルーシュ?ナナリーは?」

無意識のうちに出た、「ナナリー」という単語。
それは、ルルーシュに対する魔法の言葉。
―――少しの時間だけでも、ルルーシュの意識をスザクから逸らすための、時間稼ぎ。


だって、見られたくなかった。こんなにも弱い自分なんて。
・・・見られたくなかった!いつだって真っ直ぐなその瞳は、きっと俺の罪を見破ってしまう。

あぁ、でも!

助けてほしい。
助けて。―――ねえ、助けてよルルーシュ・・・!


目眩がする。相反する望みがスザクの心を駆け巡る。
ぐらぐらと揺れる視界。
喉が渇く。


―――言わなくちゃ。俺の罪を。俺のやったことを。


でも、知られるのは怖い。・・・怖いよ。


ルルーシュの視線を感じる。
横目でちらりと見れば、そこには決して目を逸らすことなくスザクを見つめるアメジスト。
まるで自分の弱さを見透かされているような気がして、スザクの心臓は跳ねた。


ルルーシュは、正しい。
俺は、間違えた。

きっと嫌われる。
そんなのイヤだ。イヤだイヤだイヤだイヤだ!!!!!

・・・でも、ルルーシュは優しいから受け入れてくれるかもしれない。

だけど、俺は裁かれなくてはならないんだ。
罪人なんだから。
それが、正しい。


だから、間違った俺を受け入れてしまったら、ルルーシュは正しくない。
間違いになる。

間違えたら、みんな不幸になる。
そんなのダメだ。
ルルーシュは間違っちゃいけない。

だから、ルルーシュが俺を受け入れたら、それは嘘なんだ。
優しい嘘なんだ。



―――俺は決して受け入れられてはならない!


罪人だから。
許されない罪に対する、責任を取らなければならない。
罪は、裁かれなくてはならない。





―――誰に裁く権利がある?
俺を裁いてくれるのは誰・・・?




 

PR
この記事にコメントする
                                       
NAME:
TITLE:
MAIL:
URL:
COMMENT:
PASS: Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret:管理人のみが見れる秘密コメントにする ※コメント一覧には表示されません
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする
≪ Back  │HOME│  Next ≫

[13] [12] [11] [9] [8] [7] [6] [5] [3] [1]

Copyright c ものくろーむりべりおん。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By 深黒 / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]