中等部編の会話文は、「」内がブリタニア語で、『』内が日本語です。
―――午後の授業までは1時間ある。10分洗ってみて、落ちそうになかったら体育教師に聞きに行こう。それでいいだろ、スザク?あぁ、人数が多くても汚れの落ち具合は変わらないからな。リヴァル、先に昼食をとっていてくれ。俺達は用事が終わりしだい学食にでも行くさ。
動きの止まった兄弟を見ることが出来たのは、ほんの数秒。復活するやいなや長いセリフを息継ぎなしでまくし立てた弟の方が、体操着をひっつかんで教室を飛び出していくのを見送ったのが約1分前。ちなみに、兄の方は飛び出した弟を抱えて走り去ったような気がするが、気にしたら負けな気がする。
―――つまる所、リヴァルは教室に1人取り残されていた。
「ひとりで学食って、けっこう寂しいんだぞ!!!!」
叫んだところで返事はない。
「しょーがねーなー。ランペルージ兄弟を探しに行くとしますか!」
友達いなくてかわいそうなヤツーとかって思われるのが嫌だからじゃなくって、純粋にアイツらと一緒にいたいだけなんだからな!ひょっとしたらアイツらの役に立てるかもしんねーし!!
スザクにリヴァルの心の声が聞こえていたら、「それってどうなの?」と不思議そうな顔で突っ込みをいれたに違いないが、あいにくスザクはここにはいないし、そんな能力もない。
かくしてツッコミ不在のまま、リヴァルはランペルージ兄弟を探す旅に出た。
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